2017/01/18

[TIPS] VMware Fusion で無差別モード時の認証を行わないようにする

VMware Fusion Professional の場合、環境設定にあるネットワークの設定にて、「無差別モードに入るには認証が必要です」のチェックを外すことで、仮想マシンが Promiscous Mode に入ろうとしたときに表示される認証を省くことができる。

ネットワークの設定
このパネルは Professional でのみ表示される

チェックを外すと、警告が出るので「続ける」を押す
この警告にもあるとおり、無差別モードを仮想マシンに許すと、その仮想ネットワーク内の通信や、ブリッジの場合はそのネットワークを流れる通信を確認することが可能になり、さらには偽装したパケットの送信もできるようになる。非常に危険なので通常は無差別モードを設定しようとした瞬間に認証がかかって、Fusion の利用者にあらかじめ確認を取るようになっている。

しかし、たとえば ESXi をFusion 上の仮想マシンとして実行する場合、「そのネットワークからくる ESXi 上の仮想マシンのMACアドレスのパケットを受け取る」「そのネットワークに ESXi 上の仮想マシンのパケットを送り出す」という操作、つまりは仮想マシン自身以外のMACアドレスのパケットの読み書きが必要になり、無差別モードが必須となる。

毎回確認されるのも面倒な場合は、このチェックを外すのもいいだろう。


なお、チェックを「外す」事で、/Library/Preferences/VMware Fusion 以下に、 promiscAuthorized という空のファイルが作成される。

promiscAuthorized ファイルが存在する
言い換えれば、この空のファイルを作れば無差別モード時の認証は行われなくなる。

このため、ネットワークの設定パネルのない、通常の VMware Fusion でも以下のコマンドで無差別モード時の認証をなくすことができる。

sudo touch "/Library/Preferences/VMware Fusion/promiscAuthorized"

パスが空白を含むので、ダブルクォートでくくるのを忘れないこと。