2013/12/11

[余談] WiFiルータ

vExpert な知人の間でアドベントカレンダーが回っているようだ。

話は聞いていたのだが11月末から12月冒頭、主に出張でばたばたしてたのですっかり出遅れてしまった。用意したネタはなきにしもあらずだが慌てて出す必要もないし、またじっくり確認してからにしようと思う。

で、その出張で公私ともに役に立ってるWiFiルータの話をちょっと載せておきたい。

その愛用品は Planex の MZK-RP150N という名の WiFiルータだ。個人的に使っているものは確か1年ほど前、博多駅近くのヨドバシで購入した。

出張用の旅行鞄には長らく初代の AirMacExpress が入っており、旅行先の宿で無線LANを利用するのに使っていた。が、この博多出張の折たまたま家に忘れてしまい、これが吸収を転々とするわりと長期にわたる出張だったためなきゃないで困るので、目の前にヨドバシがあるうちにと買いに行ったのだった。

AirMacExpress も購入当初はなんて小さな WiFi ルータだと思っていたが、MZK-RP150N のマッチ箱を二つ重ねた程度の小さな筐体は輪をかけて小さく、買ったときには技術革新にひどく驚いたものだ。

さて、小型の WiFiルータなら他にもたんとあるのに、わざわざこれを選んだ理由は「Ethernet が2ポートある」という点に他ならない。WiFiを抜きにしても、簡易的なNATルータとして利用可能なのだ。これは思いの外便利で、1IPアドレスしかとれないような会議室で結構役に立つ。ほかの多くは1ポート、上位ネットワークにつながるポートしかないのでこうしたことができない。

怪我の功名ではあるが、なかなかいいものを買ったと思っている。
後日 職場の機材で持ち運びの容易なWiFi ルータが必要になったときにこの MZK-150Nを提案し、何台と導入して便利に使っている。小さく、そこそこの性能があり、なにより安い(市価で2000円強)。


ただ、良いことがある一方、あまりよろしくない点もある。

一つは、デフォルトの設定がイケてないということだ。デフォルトではオートモードという設定になっており、外部(Internet)側ポートの接続状況に応じてNATルータ(ルータモード)かブリッジ(APモード)かを自動的に切り替えるようになっている。

確かに、NATルータとして振る舞ってほしい場合もあれば、有線と無線をつなぐ単なるブリッジでいい場合もある。そのために都度設定をするのは面倒といえばそうだ。
しかし、このモードの切り替えはどうも外部側ポートに割り当てられたIPアドレスで判断しているらしく、プライベートIPがついた場合はたいていブリッジになるようだ。

「らしく」というとおり切り替えの基準がいまいちはっきりしないのと、最近のビジネスホテルの部屋のポートは 10.x.x.x のプライベートアドレスが割り当てられることが多い、というかまっとうなグローバルアドレスがそんなぽんぽん割り当てられるはずもなく、従って意図せずにブリッジとして動作していることがある、ここがかえって厄介になっている。

またモードによって管理ページのIPアドレスが異なる(最終オクテットが .1, .249, .248 の3パターン)ため、設定をしたくても管理ページにたどり着くのが一苦労だったりもする。
このため、私物および職場で私の管轄下の機器についてはルータモードに固定しており、必ずNATルータとして振る舞うようにしている。

製品自体には今時の機器らしく、マニュアルは付属せず簡単な説明用紙がついているだけだ。この説明用紙が、初心者向けに優しく書いているのだが、詳しいことを知ろうとするとかえってわかりにくい。オートモードと相まって飼い慣らすまでが一苦労だ。
(オンラインで詳細マニュアルは存在する)

また、後継機種らしい機器が出てきているためか、若干ながら入手が難しくなってきている。
こちらはEthernetが1ポートしかないため、私にとっての利点が失われてしまっている。

今後の入手可能性が不安なため、職場での機材増加に伴う追加購入の際、無理を言って予備機を用意してもらった。( 予備機もしまわれているわけではなく社内での検証などにも流用されている )

少々問題はあるが、とはいえ設定さえルータモードに固定してしまえば、あとは「差すだけ」というのはとても便利だ。

そろそろ私物のほうも予備を買っておこうか、と思うぐらいには気に入っている。