2012/08/23

VMware Fusion 5 リリース、でも、買うのはちょっと待った方が

本業に追われてだいぶご無沙汰してしまった。

さて、米国時間で 8/23に、無事 VMware Fusion 5 と VMware Workstation 9 がリリースされた。

http://www.vmware.com/products/fusion/overview.html

Fusion 5 では Windows8 への最適化など新しい機能がある。また、私自身はまだ確認していないが、Fusion 4 に比べ複数の仮想マシンを実行した際のメモリ消費が抑えられているという体験談を聞いている。vSphere にある透過的メモリ共有に類する技術を使っているのか、はたまたこれまで無駄に消費してたのがダイエットしただけなのかは不明だが、確認を取ってみたいところだ。

また、Professional Edition ができたのも1つの特徴だ。
http://www.vmware.com/products/desktop_virtualization/fusion/professional.html

ネットワークエディタは Workstation ではおなじみだが、vmnet0-8 までのネットワークに任意の設定をする事が可能になるというものだ。
Fusion ではこれまで vmnet0 をブリッジ、vmnet1 をホストとの通信だけが可能なネットワーク、vmnet8 をNATを行うネットワークとして使用してきた。が、あいている vmnet2-7 に任意の設定のネットワークを作ってNATや仮想マシン間ネットワークを個別に用意できる。また、vmnet1 や vmnet8 のDHCPで配布されるIPレンジを変更なども可能になる。

制限された仮想マシンを作成できるらしいのもポイントだ。VMware Workstation ではかつて VMware ACE という拡張機能があり、暗号化され利用者が設定を変更のできない仮想マシンを作ることができた。暗号化自体は Fusion 4 よりサポートされていたが、より細かい制約が作れるようだ。

管理者が制約を作り、利用者に仮想マシンを配布する、といった用途が期待できる。

価格の方は、VMware Store で Fusion 5 が $49.99、Fusion 5 Professional が $99.99 だ。Fusion 5 へのアップグレードはなく買い直しになる模様。

一方、 Fusion 5 Professional については Fusion 3,4 からのアップグレードパスがある。こちらも $49.99 なので、すでに VMware Fusion を使ってる方は Professional 版にして細かい機能を楽しんでみるのもいいだろう。

また、Fusion 2012 TechPreview を使ってきたβテスターには、後ほどプロモーションコードが配布されるようだ。このパブリックベータでテストしてきたユーザは、購入を少し待った方がいいだろう。

なお、Fusion に限らず VMware 製品は、ダウンロードしてそのまま実行すると評価版として一定期間動作する。なので、すぐに買わなくてもしばらくは評価版として利用が可能だ。
業務で使うなど明確な商利用などの都合がない、パブリックベータを試してこれたような個人ユーザなら評価版で待ってても問題はないだろう。